『「差別」のしくみ (朝日選書1040)』
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ISBN:4022631309
「自覚なき差別」をやめてもらうには――
時代とともに変化する、「差別の構造」を徹底検証した渾身の作!
差別とは、強い力を持つ側が弱い立場の者を侮蔑し、尊厳をおとしめようとすること。加害者と被害者の間には立場の非対称性がある。そのため、日本国憲法は14条1項後段で「差別されない」権利を保障している。
「差別は許されない」ことには、ほとんどの人が賛同し、法律家の間でも、差別は禁止すべきものとされる。しかし一方で、その定義は難しく、法学界でも「差別」の語が「区別」と同義に使われることもしばしば。差別なき平等な社会を構築するために、「差別」をどのように正しく定義すればいいのか。
本書では、非嫡出子の相続や同性婚・夫婦別姓をめぐる日常のテーマから、奴隷解放など人種や民族をめぐる歴史の変遷まで、差別の構造を徹底検証。差別から個人を守るため、「差別されない権利」をいかに構築していくか――気鋭の憲法学者が必要な法理論を提起する。
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差別をしている人には、「悪いことをしている」とか「不当な差別をしている」といった自覚がないのが一般的だ。自覚のない人に「差別だ」と言っても、実りあるコミュニケーションにはならないだろう。差別を自覚し、止めてもらうには、何が必要なのだろうか。本書では、「許されない差別を糾弾する」ことよりも、「差別のしくみを分析し、どこにその悪性があるのかを解明し、問題解決の糸口を発見する」ことに努めた。本書が、差別する人に自覚を促す活動の一助になることを願っている。(「エピローグ」より)
〈主な本書の内容〉
差別とは何か/差別をする人はどんな行動をするのか?/差別と憲法の歴史/なぜ差別者は「差別の意図はない」と言うのか?/憲法24条と家制度/夫婦同氏問題と合理的配慮/合理的根拠のない区別/差別と区別の分類論/平等権と差別されない権利の違い/秘密の差別の害悪/分けるには理由がいる/理由の説明からの逃避 など